遠い昔、遥か彼方の銀河系で…。

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随分と久しぶりになりましたがブログ書いてみたいと思います。

A long time ago in a galaxy far, far away....

遠い昔、遥か彼方の銀河系で…

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このフレーズを一度は耳にしたことがある人は多いのではないのでしょうか?

今回は世代、性別問わず誰でも少なくともタイトルは知っているであろうかの有名なSF超大作「スターウォーズ」の世界について書いていきたいと思います。

スターウォーズは最近エピソード9が公開され、日本でも「アメトークスターウォーズ大好き芸人や「沼にハマってきいてみた」スターウォーズ特集など様々な特番が放送されたのも記憶に新しいところです。

日向坂46の加藤史帆さんと佐々木久美さんが大のスターウォーズファンであることも坂道ファン(日向坂ファン?)の方はよくご存知かと思います。

 

 

さて、誰もが存在は知っていて、ダース=ベイダーやヨーダR2-D2ら映画内に登場する主要キャラクターの名前もある程度巷における知名度を得ているスターウォーズですが、実際にスターウォーズを1作品も見たことがない人も少なくないと思います。

単発作品ではなくディズニー制作の最新の3部作を除いてもシリーズとしてはエピソード1〜6の6作があり、1作品も150分〜180分と比較的長めの作品であるため、気軽に見始めるには少々ハードルが高いと感じる人もいるでしょう。

また、1作目の『エピソード4/新たなる希望』の公開は1977年と40年以上前の作品であることからも、世代的には我々今の10代20代の若い世代にとってはどちらかというと馴染みが薄い部分もあるかもしれませんね(笑)

それでも、スターウォーズは2015年公開の『エピソード7/フォースの覚醒』が世界歴代映画興行収入ランキングにおいてあのアベンジャーズアバタータイタニックに次ぐ第4位の数字を記録するなど、世界中の多くの人に深く愛される作品であることに疑う余地はないといえます。

スターウォーズは個人的に全シリーズをすべて鑑賞して初めてその魅力に気付かされる類のものではなく、まずどれか一作を鑑賞してしまえばそこからハマる人は最後まで一気に見てしまい、ハマらない人は一作限りで見るのをやめるというように、どちらかといえばハッキリと好き嫌いが二極化するような作品であるように思います。

だからこそ、一度も見たことがないという人もまずは一作(エピソード4がオススメ、続く場合はそこから公開順のエピソード4→5→6→1→2→3が無難だと思います)を鑑賞してみて欲しいと思っています。

(※DVDやブルーレイをレンタルする、単体でデジタル作品を購入する手もありますが、最もオススメなのはDisney+への加入です。月額770円でスターウォーズ全作品のみならずほとんどのディズニーアニメ・映画が見放題で、1ヶ月間の無料トライアルもあるそうなので是非に)

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前置きが随分と長くなりましたが、これからスターウォーズを見てみようか迷っている人の背中を押すように、スターウォーズシリーズの魅力をザックリと、時にはやや深く掘り下げて少しだけ紹介できればなと思います!

今回は、最新の3部作を除いたエピソード1〜6の大きな一つのストーリーについて書いていきます。

 

 

まず初めに、スターウォーズのエピソード1〜6とは

エピソード1/ファントム・メナス

エピソード2/クローンの攻撃

エピソード3/シスの復讐

エピソード4/新たなる希望

エピソード5/帝国の逆襲

エピソード6/ジェダイの帰還 の6作からなります。

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まずこの6作からなる壮大なスターウォーズ・サーガの大まかなあらすじを詳しいストーリーの描写を極力避けながら書いていきます。

かつて銀河共和国は、平和の守護者たるジェダイの騎士の活躍もあり広大な銀河系において1000年にわたる繁栄を誇っていました。「フォース」とよばれる特殊な見えざる力の使い手であり、ライトセーバーを操り悪を排除することで共和国の秩序と治安を守ってきたジェダイは共和国の民衆からも尊厳に満ちた存在として敬われていました。しかし、フォースにはライトサイド(光明面)とダークサイド(暗黒面)の相反する2つの側面が存在し、ライトサイドに属するジェダイとダークサイドに属する「シス」はかつて長きにわたって対立を続けていましたが、遠い昔の戦いでシスは滅んだものと思われていました。そのシスが秘密裏に再び台頭し少しずつ正体を現し始めたのがエピソード1の頃のことです。当時の共和国は長い間の平和と繁栄から徐々に政治腐敗と衰退に転じ始めた時期でした。その機を逃さずシスは共和国から離脱しようとする勢力を利用して分離主義勢力を結成し、共和国との宇宙戦争、クローン戦争を勃発させます。しかしすべてはシスの陰謀であり、クローン戦争が3年ほど続き双方が疲弊してきた中で、シスはついに正体を現し、とある指令をクローン・トルーパーとよばれる共和国軍兵士に出すことでジェダイは裏切りに遭い、ほとんどのジェダイが命を落とす結果となります。そんな中ライトサイドから暗黒面に寝返りシスの暗黒卿の新たな弟子となったのがアナキン・スカイウォーカーです。アナキン・スカイウォーカーは師匠であるオビワン・ケノービとの戦いに敗れダース・ベイダーと化します。この後ダース・ベイダーは共和国に代わって新しく成立した、シスの暗黒卿を皇帝とする銀河帝国を指揮していくことになるのです。その数十年後、アナキンの元妻であるパドメが死に際に出産した2人の子供、ルーク・スカイウォーカーとレイア・オーガナが成長し、銀河帝国の過酷な圧政に対して立ち上がった反乱同盟軍のトップとなって帝国との長い戦いに挑んでいきます。ルークはオビワンから名を変えたベン・ケノービやヨーダについてジェダイの修行を積むこととなります。ルークとレイアは賞金稼ぎのハン・ソロやチューバッカと出会い、彼らとともに数々の帝国軍との戦いを繰り広げます。帝国軍が建造した超巨大な宇宙要塞、デス・スターを2度にわたる攻防戦で破壊し、銀河は再び自由と平和の時代を迎えようとしている…。

ここまでがエピソード6までの内容です。

 

スターウォーズが愛される理由を挙げれば枚挙にいとまがありませんが、ここからはスターウォーズの魅力をいくつかのポイントに分けて紹介していきたいと思います。

 

 

①個性的なキャラクター

何と言っても外せないのがスターウォーズのストーリーを支える個性的で魅力的なキャラクター達です。

C-3POR2-D2

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プロトコル・ドロイド(通訳ドロイド)のC-3POとアストロメク・ドロイド(整備用ドロイド)のR2-D2のデカチビコンビはスターウォーズシリーズの顔ともいえるキャラクターです。この2人はエピソード1〜6においてほぼ唯一といっていいほど全作品にわたって活躍する息の長いコンビです。まさにスターウォーズ世界の生き字引と言っても過言ではないほどですね…!特にR2-D2はアナキン→ルークと主人を変え様々な事件や戦いを類稀な運と生命力で乗り越えていき、それぞれの主と深い絆を生んでいきます。2人ともロボットでありながら人間の如く愛着を湧かせる皆に愛されるキャラクターです。

 

⑵パドメ=アミダラ

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パドメ=アミダラは若くして惑星ナブーの女王を務め、退任後は銀河元老院議員として多くの人々から信頼を置かれる存在になります。パドメは惑星タトゥーインで幼きアナキンと知り合い、やがて成長しジェダイの騎士となったアナキンと恋に落ちアナキンはジェダイの掟を破り隠れてパドメと結婚することになります。後に主人公となるアナキンの2人の子供を出産したことからもスターウォーズの鍵となる人物といえます。特にエピソード2などで見られるように議員らしからぬ度胸や戦闘能力を随所に発揮するところも魅力の一つですね!出産直後に息を引き取る前、最後に発した言葉はのちのストーリーの伏線となりますが、涙なしには見られないシーンです。何よりも、パドメを演じるナタリー・ポートマンが美人すぎることもパドメが絶大な人気を誇る大きな理由です。f:id:tora_Achan:20210104232309j:imagef:id:tora_Achan:20210104232320j:image

 

ハン・ソロ

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ハン・ソロはエピソード4以降に登場する賞金稼ぎです。ソロは相棒のチューバッカとともに惑星タトゥーインのモス・アイズリー宇宙港でルーク達と出会い、そこからレイア姫らの反乱同盟軍と行動を共にすることとなります。ソロは度々法を犯すアウトローぶりと危険を顧みない無鉄砲さを見せる一方で、エピソード4では賞金にしか興味がないと見せかけて最後にルーク達との深い友情を見せるなど頼もしさとカッコ良さをあわせ持つ人気キャラクターです。レイア姫は出会った当初こそ無謀で金にしか頓着がないろくでなしとしてソロを見ていましたが、やがてソロと行動を共にするうちにその魅力に惹かれていくことになります。ソロのキャラクターは多くのファンから愛されスピンオフ映画「ハン・ソロ」の公開に至ったほどです。

 

(4)ダース・モール

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ダース・モールは映画ではエピソード1にしか登場しませんが、それでも強烈なインパクトを残したキャラクターです。モールはシスの暗黒卿ダース・シディアスの弟子であり、両側から光線を発する赤いダブルブレードライトセーバーを操るという大きな特徴があります。その獰猛なルックスと映画の中ではほぼ一言もセリフがなかったことから猟奇的かつミステリアスなキャラクターとして根強い人気があります。モールはクワイ=ガン=ジンというジェダイを倒した後若きオビワンによって倒され果てたと思われていましたが、実は生き残っていたモールがクローンウォーズなどのアニメで再び暴れ回ることになります。

 

(5)ダース・ベイダー

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間違いなくスターウォーズで最も有名なキャラクターといえるのがダース・ベイダーです。片手両脚を切り落とされたアナキンがサイボーグとなったベイダーとしての姿は見る者に恐怖と強烈な印象を与え、銀河帝国の強圧的支配の象徴ともいえる存在となります。特にエピソード1の純真無垢な少年のアナキンが数十年後このような姿になる悲劇に衝撃を覚えたファンも多いと思います。しかしこの冷酷無比なベイダーも最後には善の心を取り戻し、本来のフォースにバランスをもたらす選ばれし者としての姿として最期を迎えることになる波瀾万丈のその人生には哀愁とロマンを感じざるをえないでしょう。

 

この他にもスターウォーズでは、ヨーダやメイス=ウィンドゥ、プロ=クーンにキ=アディ=ムンディらのジェダイ騎士団、そしてグリーバス将軍やドゥークー伯爵ら分離主義勢力のリーダー達、さらにはそれぞれの陣営に従うクローントルーパーやバトルドロイドらの兵士など様々な個性豊かなキャラクターが登場します。スターウォーズのファンはそれぞれが好きなキャラ、いわばスターウォーズ内での推しメンを持っているといえるほどです。

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②スタイリッシュなビークル・宇宙船

2つ目に紹介するのはスターウォーズの映画内で色々な戦いや出来事に登場する宇宙船や戦闘機です。個人的にはクローン戦争で活躍する共和国軍の戦艦や戦闘機がとても好みですね。

 

I 共和国軍宇宙軍

ヴェネター級スターデストロイヤー(リパブリック・アタック・クルーザー)を主力戦艦とする共和国軍宇宙艦隊はARC-170スターファイターやV-19トラントスターファイターなどの艦載機とともに分離主義勢力艦隊と激しい宇宙戦を繰り広げました。

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Ⅱ 共和国軍地上軍

A6ジャガーノート(クローンターボタンク)やリパブリックアタックガンシップ、AT-TEウォーカーなど共和国軍の地上兵器はクローン兵たちが乗り込んで運用しました。地上で戦う兵員への援護射撃の他に兵員輸送や弾薬・食料といった物資の補給などの役割も果たしました。

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Ⅲ 分離主義勢力軍

分離主義勢力の宇宙艦隊はグリーバス将軍の旗艦インビジブル・ハンドなど有名な巨大戦艦を擁し、無数のバルチャー・ドロイドやドロイド・トライファイターなどの無人戦闘機で敵を包囲しました。

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Ⅳ 反乱同盟軍

反乱同盟軍の宇宙軍は小回りが利き機動性に優れるX-ウイングスターファイター、爆撃を得意とし強力な火力を発揮するY-ウイングスターファイターなどの名機を擁することで知られています。ヤヴィンの戦い、エンドアの戦いでは巨大要塞デス・スターの奥深くに侵入し見事に破壊に成功しました。

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ミレニアムファルコン

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ハン・ソロの宇宙船ミレニアムファルコンスターウォーズに登場するビークルの中でも圧倒的な人気を誇る宇宙船です。ガラクタを集めたポンコツのような外観とは裏腹に、数隻の帝国軍スターデストロイヤーを振り切った宇宙最速とも言われるスピードを持つそのギャップに惹かれるファンも多いでしょう。ソロがルークのデス・スター攻撃を助けたヤヴィンの戦いから、ランド・カルリシアンが艇長を務めたエンドアの戦いにも参戦しめざましい活躍を見せました。

 

 

 

③迫力ある戦闘シーン

スターウォーズを語る上でまず何と言っても欠かすことができないのが戦闘シーンですよね。1対1のライトセーバーデュエルであったり、艦隊同士の宇宙戦など様々な戦いが描かれていますがここでは代表的な戦いのシーンを少し挙げてみます。

 

コルサントの戦い

エピソード3冒頭で描かれ、グリーバス将軍率いる分離主義勢力宇宙艦隊が共和国の首都コルサントを奇襲したのち最高議長を拉致し、逃亡を図るのを阻止すべく駆けつけた共和国艦隊との間で一大決戦となったコルサントの戦いでは、無数の戦艦と戦闘機がぶつかり合う史上最大の宇宙戦が繰り広げられました。

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エンドアの戦い

帝国が新しく建造中の第2デス・スターの破壊を目的に集結した反乱同盟軍。シールド発生装置のある惑星エンドアでは帝国軍の防衛部隊との間で激しい地上戦となり、その上空では同盟軍の戦闘機が完成間近のデス・スターを相手に果敢に戦いました。

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第1次ジオノーシスの戦い

惑星ジオノーシスのスタジアムで処刑されようとしていたアナキン、オビワンらの救出に総勢で集結したジェダイ騎士団は数で圧倒するドロイド軍を相手に苦戦、そこにヨーダ率いる新たに結成されたクローン軍団が駆けつけ大きな戦いとなった第1次ジオノーシスの戦い。この戦いはクローン戦争の火蓋をきる戦いとなりました。

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アナキン×オビワン

活火山の惑星ムスタファーで繰り広げられた、ダークサイドに堕ちたアナキン(ダース・ベイダー)とオビワンのライトセーバーによる死闘。信頼しあっていた師弟の直接対決の行方をファンは固唾を呑んで見ることとなりました。

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ヨーダ×ドゥークー伯爵

ジオノーシスにおいてアナキンとオビワンを難なく打ち負かしたドゥークー伯爵とそこに駆けつけたヨーダがフォースとライトセーバー両方でぶつかった対決。かつての師弟対決ともなったこのバトルは拮抗し歴史に残る名勝負となりました。

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アナキン&オビワン×ドゥークー伯爵

かつてドゥークー伯爵に完敗を喫したアナキン、オビワンのリベンジマッチはコルサント上空で戦闘中のグリーバス将軍の船の中で起こりました。怒りと憎しみに身を任せたアナキンがドゥークー伯爵を倒す姿は暗黒面の片鱗を覗かせるシーンとなりました。

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ルーク×ダース・ベイダー

2度にわたって行われた対決は1度目、2度目で勝敗がハッキリと分かれることになりました。1度目のクラウド・シティにおける対決でルークはベイダーから衝撃の事実を聞かせられ、あの有名な名シーンが生まれることとなります。

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④細部までこだわって設定されたストーリー

スターウォーズは壮大な宇宙戦争を描いた映画ということもあり、スターウォーズといえば先ほど挙げたような大迫力の戦闘シーンを真っ先に思い浮かべる人がほとんどかと思います。またストーリーも、特に旧3部作(EP4〜6)などは辺境の惑星で育った青年ルークが日に日に成長し銀河の凶悪帝国を倒す英雄となるシンプルな勧善懲悪のストーリーが多くの人の心を掴んだ部分は大きいと思います。しかし全作品を俯瞰で見ると、そこには単純な善vs悪の構図が描かれているわけではないということがわかります。

たとえば、1つ例に挙げるとすれば新3部作(EP1〜3)で描かれた共和国と分離主義勢力の間に起こったクローン戦争です。この戦争の原因ですが、先ほどのあらすじ紹介でも少し触れましたが、銀河共和国末期の元老院(銀河共和国に属する多くの惑星の代表者が集う議会)には汚職や腐敗が蔓延り、広大な銀河系をまとめる大議会としての姿をすっかり失っていたのです。銀河中の人々は政治家への信頼を失っており、腐り切った共和国の体制を打破すべく起こり始めたのが分離主義運動というわけです。つまり、正義は必ずしも100:0の比で共和国にあったわけではなく、分離主義陣営にも相応の理由があったればこそ起きた戦争だったということです。1000年の繁栄を誇った共和国が衰退してゆく様は、まさにいつどんな時代も変わらぬ盛者必衰の理を表しているといえるのかもしれません。

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↑銀河元老院の議事堂に集まる2000人の議員は誰一人共和国の民衆のことなど気にかけていない、という内容の分離主義運動扇動のポスター

 

エピソード3でついに正体を現すこととなるシスの暗黒卿ダース・シディアスの執念深さと計画性もスターウォーズを語る上で欠かせない要素です。彼はクローン軍団の誕生、クローン戦争開戦、アナキンの寝返りなどの事件のすべてにおいて黒幕として暗躍し、長い時間をかけて練ってきたジェダイ転覆の計画を達成することとなります。表では共和国元老院の最高議長としてリーダーシップを発揮する一方で、裏でシスの暗黒卿として両陣営を自在に操るその二面性は常に驚きを隠せないポイントです。

またシリーズ通しての主人公といえるアナキン・スカイウォーカーの苦悩と葛藤も細かく描かれています。師匠であるオビワンとの確執、愛する人を失うことへの恐れ、ジェダイ評議会に対する不満と怒り…アナキンが暗黒面に寝返る伏線も映画の様々なシーンに散りばめられており、全体として本当に奥が深い作品であるといえるでしょう。

 

 

⑤映画の各所シーンに効果的にはたらくサウンド

スターウォーズは作品そのものも勿論ですが、作品を彩る音楽にも素晴らしいところがあります。作曲を担当したのはインディ・ジョーンズハリー・ポッターシリーズなど名だたる名画の音楽も担当したジョン・ウィリアムズ氏。特に全作品を通してオープニングに流れるスターウォーズのテーマは誰もが耳にしたことがある名曲です。このサウンド抜きにしてはスターウォーズの感動と興奮は半減してしまうといっても大袈裟ではないほど重要な役割を担っていると思っています。

 

 

 

さて、ここまでスターウォーズの魅力的なポイントをいくつか紹介しましたが、見返せばネタバレ盛り盛りの少々マニアックな内容になってしまったように思います(笑)

実際にスターウォーズを鑑賞するにあたってここまでの予備知識は全くといって不要ですし、気軽な気持ちで一度見てみて欲しいと思います。

最後に、スターウォーズに関するトリビアを何個か書いて終わりにしたいと思います…!

 

⚪︎スターウォーズ監督のジョージ・ルーカスは一作目のエピソード4公開当時、作品に全く自信がなく面白くないと批判されるのを恐れてハワイの別荘にこもり情報をシャットアウトしていた。なお結果は知っての通りの空前の大ヒットである。

⚪︎スターウォーズシリーズ全ての作品において、必ず「イヤな予感がする」というセリフがある。

⚪︎エピソード6でミレニアム・ファルコンが帝国軍から逃げ回るシーンで遠くに見える隕石には、実はジャガイモやスニーカーが素材として使われている。

⚪︎ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルはエピソード5撮影終盤に交通事故で顔を負傷しており、その影響でエピソード5冒頭で惑星ホスでワンパというモンスターに襲われるシーンが追加された。

⚪︎ヨーダの身長はわずか66cm、年齢はおよそ800歳といわれている。

 

 

ここまで読んで頂きありがとうございました、是非一緒にスターウォーズの世界に没入しましょう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

LEGOの世界

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こんにちは、よんよんです。

前回の記事の最後で少し予告した通り、今回は僕が幼い頃から慣れ親しんできたレゴブロックについて書いていきたいと思います。

そもそもなぜ僕がレゴブロックの世界に没入していくようになったかというと、2歳の頃に祖父母から誕生日プレゼントとしてレゴブロックの一種であるデュプロブロック(後で詳しく記述します)を貰って、そこからレゴで遊ぶようになったことがキッカケでした。

レゴは幼少児の知能教育のツールとしても使われることが多いので、皆さんの中でもレゴに人生で1度も触れたことがない、それどころかレゴの存在すら知らないといったような人は少ないと思います。

レゴ遊びの初期段階に導入として与えられることが多い「赤いバケツ」「青いバケツ」で遊んだことがある人もそれほど珍しくないでしょう。

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しかし、レゴはのちにも書くように比較的高額かつ遊ぶためにはある程度のスペースとまとまった時間を必要とするため、大半の人が「小さい頃にはやったコトあるけどなぁ〜」といった感じで成長しても継続的に遊んでいる人は少ないように感じます。

それでも、レゴはけっして幼少児専用の玩具ではなく大人になっても十分楽しめる、むしろ経済的な意味では大人になった方がより充実したレゴライフを謳歌できる可能性が高いと思います。

そこで、レゴでほとんど遊んだことがない人も、小学生の頃までにやめてしまった〜という人も、少しでもレゴの世界に興味を持って貰えるように前回の若干マニアックな記事よりは少々チュートリアル的な要素を多めにして書いていきたいと思います。

とはいえ、個人的には基本レゴというものは複数人で共同してプレイするモノというよりは、1人で黙々と楽しむというある意味では孤独な作業であるという考えがあるので、誰かとレゴについて語りたい…!というよりは僅かでも「レゴで遊んでみたい」という気持ちが生まれる一助になればというモチベで書きます(笑)

 

それでは早速下のいくつかの項目に分けて書いていきます。

⑴レゴの歴史

⑵レゴで遊ぶメリット

⑶レゴで遊ぶデメリット

⑷レゴのパーツ

⑸レゴのシリーズ

⑹レゴのいろいろな楽しみ方

 

 

⑴レゴの歴史

まず最初にレゴの歴史についてです。

正直に言うと実際に遊ぶ際の知識はそれなりにあるのですが、詳しいレゴの沿革についての知識は少し乏しい部分もあったので多少ググったところもあります。お許しください(笑)

1920年代にデンマークでオーレ・キアク・クリスチャンセンという人物が梯子やアイロン台の模型を作ってそれら木製玩具を販売し始めたのがレゴの前身となりました。

しばらく後デンマーク語で「よく遊べ」を意味する言葉から社名を「LEGO」に変更し現在のようなプラスチック製の玩具を作り始めました。

その後会社は成長し1960年末には社員450人を抱える企業となりました。

そしてついに1962年、販売代理店である朝日通商が日本におけるレゴの販売を開始します。

さらに1969年には先ほど少し触れた「デュプロブロック」の販売が始まりました。デュプロは、幼児が飲み込まないようにレゴよりも大きな部品となっていますが、レゴと結合できる設計になっているため将来的にレゴと一緒に使うことができます。

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1978年には、レゴの最も貴重な部品であると言っても差し支えない「ミニフィグ」が初めて登場します。

ご存知かもしれませんがミニフィグとは人間の姿を再現したレゴの人形であり、現在では頭パーツ、顔パーツ、上半身パーツ、下半身パーツを組み合わせることで服装や髪型、顔の表情まで自在に変えることが出来ます。

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1999年にはレゴ初のライセンス商品「レゴ・スターウォーズシリーズ」が登場、大きな人気を博します。

その後2000年代前半の経営不振を乗り越え2014年には玩具業界世界一の売り上げを誇るまでになり現在に至ります。

 

 

⑵レゴで遊ぶメリット

次にレゴで遊ぶことで期待できる効能、メリットについてです。

正直プレイすることでどう得or損するかという動機よりも、「純粋にやってて楽しいからプレイする」というのが自然かつ望ましいとは思いますし実際に僕もそうなのですが、一応思いつく限りのことを書いていきたいと思います。

まずよく子供の教育玩具として使われることからも分かる通り、遊ぶことで想像力や集中力、空間把握力が身につくと一般的に言われています。

小さい頃から長きにわたって遊んできた僕は立体図形が苦手であり、また根気も全くないので説得力はゼロに等しいのですが(笑)、実際にレゴで遊んだ子供と遊ばなかった子供でそれらの力に差が生まれているというデータも報告されているので、そういったエビデンスから見ても平均的にはある程度の効用が見込めるのではないかと思います。

また基本的に1人でプレイするものであることから「1人遊び」が上手くなるとも言われています。

個人的には、レゴの1番の長所は「捨てない限りいつまでも残る」ところにあると思います。

事実、僕も「あの頃はこのシリーズをあんな感じで遊んだな〜」といったように、実際にどのように遊んだかという記憶とともにいつまでも消えない財産として残っているという実感があります。

旅行やイベントなどといった経験も記憶としては脳内に残りますが、やはり実体として残しておけるのは大きなメリットだと思います。

レゴのコレクションが増えていくたびに必ずその人の宝物となっていくことでしょう。

 

 

⑶レゴで遊ぶデメリット

メリットがあれば必ずデメリットも存在するのが世の常ですよね。

ただこの場合はデメリットというよりもレゴ遊びのウィークポイントと言った方が的確でしょうか。

まず、冒頭でも述べたようにレゴはけっしてリーズナブルな玩具とはいえず、無論法外な値段というわけでは全くありませんが、たいして大きくない製品、それほど多くないパーツに対してもそこそこの価格がついています。

この点に関しては個々の金銭感覚にもよるとは思いますが、世間的にもレゴは「比較的高価なオモチャ」といった認識が浸透している気がします。

加えて、これも冒頭で書いた通りレゴをプレイするにはそれなりのスペースが必要になります。

製品を説明書のまま組み立ててその後は飾るだけであればさほど問題はありませんが、色々な作品を展開して拡げるとなればやはり相応の場所とテーブルや台などは不可欠となりますね。

普通の家の自室でプレイするとなると部屋の半分はレゴで埋まってしまうことは覚悟しなければならないかもしれません(笑)

あとは、先ほどメリットの項で書いた「1人遊びが上手くなる」ことについて、コレはある意味では諸刃の剣的要素があり、ずっと部屋にこもってレゴに没頭して他人との交流を疎かにしていると、対人関係が苦手になる等の弊害が出る可能性は否めないでしょう。

ただこの点に関しては、ある程度成熟した皆さんにとっては特に留意する必要はないように感じます。

要するに、遊びにはバランスが重要だということです。

しかしながら、これらの不安要素に関してもレゴで遊んでいくうちに楽しさが分かってくれば、価格の問題にしろスペースの問題にしろ、「少々高くても買う価値は十分あるな」「多少窮屈でもレゴが楽しいからいいや」といった風に納得できるようになると思います。

 

 

⑷レゴのパーツ

次にレゴパーツについてです。

レゴには用途によってさまざまなパーツに分かれているのですが、基本的なカテゴリーに分けていくつか紹介していきましょう。

①基本ブロック

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この基本ブロックはその名の通りレゴで作品を作る際に最も基本となるパーツです。

レゴ遊びの初期段階ではこのパーツだけで作品を作る場合も多いですね。

ただ基本といえどもある意味低次の部品でありどちらかというと子供向けのもので、大人が使う機会はそれほど多くないかとは思います。

言うなればレゴ遊びの「型」を覚えるためのパーツと言えるかもしれません。

 

②プレートパーツ

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プレートパーツは見てわかるように板状の部品であり、主に建物や乗り物の床などに使い、ヒンジパーツを用いれば箱のフタや壁にも使うことが出来ます。

多くの作品はこのパーツに他のパーツを継ぎ足していって作るため重要な部品といえます。

 

③タイルパーツ

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タイルパーツは表面がツルツルした部品であり、表面で他の部品を滑らせたり、プレートパーツに貼って使うことで他の部品を固定せずに置けたりします。

このパーツも非常に便利であるため使用する機会は多いです。

 

④パネルパーツ

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このパネルパーツは主に壁や窓に使用します。

画像のような6×5のモノ意外にも色々な大きさのパーツがあるので枠のサイズによって自在に調整することが出来ます。

複雑な作品ほど基本ブロックよりこのパーツを壁として使う機会は増えますね。

 

⑤テクニックパーツ

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このパーツはかなり高度な部品であり僕のような素人がコレを利用して作品を作ることは容易ではありません。

大抵は難しい作品を説明書通りに組み立てる、あるいはそれをマネして作る場合に使います。

しかし、このパーツによって作品のレベルと幅が大きく広がるため非常に貴重なパーツといえます。

 

⑥乗り物パーツ

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このパーツは乗り物、主に車を作る時に使うタイヤ、タイヤの足などの部品です。

車を作る時にはもちろん不可欠になりますね。

 

⑦基礎板

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この基礎板は本当にその通りすべての土台となるパーツ(部分)です。

乗り物以外を作る場合にはこの板の上に建物を建てたり、ミニフィグを乗せて場面を再現したりして遊ぶことがほとんどです。

 

⑧特殊パーツ

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他にもコーン、ディッシュ、アーチ、スロープパーツなど基本的なパーツがありますが、それ以外に特別な用途のために存在する特殊パーツがあります。

植物や動物のパーツ、、刀・槍・銃などの武器パーツ、食べ物パーツから階段のパーツまで、本当に多様な種類のパーツが存在します。

これらは希少価値が高く、単体でも高値で取引されていることが多いですね。

 

このようにレゴにはたくさんの種類のパーツがあり、場面に合わせて使い分けることで好きなように作品を形作っていくことが出来ます。

 

 

⑸レゴのシリーズ

続いてレゴの歴代人気シリーズをいくつか紹介していきたいと思います。

 

①レゴシティシリーズ

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このシリーズは色々な施設を作って人々が住む街を再現するというシリーズです。

警察署、消防署、空港、港、駅、レスキュー基地などの施設から護送車や飛行機、電車など付属する乗り物を走らせるのも楽しみの1つです。

僕自身も小学生の頃はこのシリーズを1番よく遊んでいました。

 

②レゴクリエイターシリーズ

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このシリーズはどちらかというと1つの乗り物、マシンを忠実に再現するというコンセプトのシリーズです。

縮尺や細かい部分にリアルさを求めたい人にはオススメのシリーズですね。

 

③「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ

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ここからはライセンス商品です。

有名なディズニー映画でみなさんも知っているであろう「パイレーツ・オブ・カリビアン」とのコラボ商品です。

フライング・ダッチマン号やブラック・パール号などの実際に出てくる海賊船が商品となっています。

海賊船の大砲やマスト、船員の衣装なども忠実に再現されていてこの映画のファンなら是非とも手に入れたいシリーズでしょう。

 

④「ハリー・ポッター」シリーズ

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このシリーズも特に説明は必要ないですね笑

映画「ハリー・ポッター」とのコラボ商品です。

僕は「ハリー・ポッター」は読んだことがなく映画をいくつか見ただけなのですが、魔法学校やホグワーツ城ホグワーツ特急までも製品化されているのでファンにはたまらないシリーズとなっていますね。

 

 

⑤「スターウォーズ」シリーズ

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このシリーズは僕のレゴの半分以上を占めるシリーズで、どうしても熱が入ってしまいます(笑)

スターウォーズ」についてはあまりにも有名なので今さら説明の必要もないと思うのですが、映画に出てくる兵器、基地、人物、場面などが凄くリアルに製品化されています。

これらの作品を使って映画の実際の場面を再現したり、新しく考えた戦いの設定を基に兵器や兵士を配置するのは本当に大きな楽しみがあります。

スターウォーズ」エピソードⅠ〜Ⅵだけでなく、ⅡとⅢの間のクローン戦争を描いた「クローン・ウォーズ 」のモノも製品化されています。

スターウォーズ」が大好きな人にはもちろん遊んで欲しいですし、見たことがない人やミリタリーオタクの人もやってみる価値はあると思います。

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↑最近発売されたアルティメットコレクターシリーズのミレニアムファルコン号は、レゴ史上最大級のサイズで内部も細かいところまでほぼ完璧に再現されており非常に注目を集めている製品です。

価格も10万を超える高額商品ですがいつか手に入れたいものです(笑)

 

 

⑹レゴのいろいろな楽しみ方

レゴには個人の好みによっていろいろな楽しみ方があると思います。

シリーズものの商品をそのまま作って部屋に観賞用として飾っておく、1度は組み立てるもののその後バラして他のものを作る、基礎パーツを大量に買って自分の住む街を再現してみる、あるいはまだ製品化されていない映画に登場するモノを自分で作ってみる、など楽しみ方は無限です。

最近ではレゴ・ブリックストアなどパーツをバラ売りで販売している通販店もいくつかあり、「ここに使いたいこのパーツが足りない…でもいちいち商品を買って入手していたらキリがない…」といった需要にも応えています。

僕個人の好みとしては、やはり買った商品を1回は説明書の通りに作るのですが、そのまま飾っておくなどはせず、大抵は再度分解して自分の好きなモノを作っていますね。

またレゴはインテリアとしての活躍も期待できます。

住宅のモデルルーム等でレゴをインテリアとして飾っている所は多数ありますよね。

実際に僕も小学生の時に、自分では遊ばないのに親が担当するショールームで飾るレゴシティの飛行機を組み立てさせられたコトがありました。(小学生ながらバイト代を貰いましたが笑笑)

やはり玩具としては比較的レベルが高く洗練された品物というイメージもありますので、色々な分野で使われていますね。

また、どんどんコレクションが増えていくと置き場所に困るという問題が出てくるのですが、レゴ専用の部屋、いわゆる「レゴルーム」を作るのは全レゴファンの夢でしょう。

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↑海外のコレクターの中には莫大な額を投資してレゴを掻き集める人たちもいます。

彼らをこれほどまでに惹きつける理由はなんと言ってもレゴが楽しいからに他なりません。

 

 

 

ここまでレゴについて熱く語ってきましたが(笑)、僕の伝えたいことは1つ、

「レゴは楽しい」というただそれだけです!

僕自身も正確には計算していないながらもレゴにかなりの額を使ってきました。

幼稚園や小学生の頃は特にお年玉はすべてレゴに消えていた記憶があります(笑)

それでも今となってそれだけ投資してきたことに1ミリの後悔もありません。

皆さんも是非レゴの世界に一歩足を踏み入れて貰えると非常に嬉しいなと思っております。

いつになるかは分かりませんが、次にレゴについての記事を書くときは、僕の持っているミニフィグやレゴ作品を紹介したいと思います。

では最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

追記)「乃木坂どこへ」結構面白かったですね! 早川ちゃん掛橋ちゃん可愛い!

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オフシーズン

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こんにちは、よんよんです。

近頃フォロワーの皆さんの中でブログを始める人が多いので、僕もその流れに乗っかってみようと筆をとった次第であります。

稚拙な文章で内容もたいしたものではありませんが1分間だけでも読んで頂ければ幸いです(笑)

さて、2019年のプロ野球もレギュラーシーズンの全日程を終了し、クライマックスシリーズを経て日本シリーズに突入、早いもので今シーズンももうすぐ終わりを迎えようとしています。

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僕がプロ野球、中でも特に地元球団である阪神タイガースの大ファンであることは皆さんも既にご存知かと思いますが、今回はそのプロ野球の「オフシーズン」について書いていきたいと思います。

なぜ敢えて一般的に注目されがちなシーズン中についてではなくオフシーズンについて書こうと思ったかというと、チームの行方を占う上ではオフシーズンの動向こそシーズン中の戦略以上に重要である、言い換えれば、各チームのオフシーズンの過ごし方がほぼそのチームの順位を決定すると言っても過言ではないと思うからです。

かつて阪神をリーグ優勝に導いた岡田彰布氏も、自身の著書「そら、そうよ」の中で、『開幕前に勝敗は決している――。プロ野球チームの強弱とは、すなわちフロントと現場という「組織」による「準備力」の有無にある』と述べています。

例えば、今シーズンのセ・リーグでは前年優勝の広島から昨季MVPの丸佳浩をFAで獲得した巨人がリーグ優勝し、丸を引き抜かれた広島は4位に転落しました。

勿論この順位変動の要因はこの他にもあるのですが、リーグMVPの移籍が両チーム、ひいてはリーグ全体の戦力構成に大きな変化をもたらした事実は疑いようがないでしょう。

オフシーズンに戦力が変動する要因としては、選手の加入or流出、春季&秋季キャンプ、自主トレなどによる各選手の技術・体力の向上、監督やコーチなどの変更など様々なモノがありますが、今回は主に「戦力補強」の観点から各球団がオフの間にどのような動きをするのかを踏まえて、僕の贔屓球団である阪神タイガースが今後どのようにチームを編成していけば良いか、老婆心ながら僕なりに考えている提言を記していきたいと思います(笑)

 

まず、オフシーズンの戦力補強の方法は大きく6つに分けられると思います。

①ドラフト会議における新人選手獲得

②FA権を行使した選手の獲得

③トレード(金銭トレード含む)による選手獲得

④新外国人選手の獲得

⑤戦力外、自由契約になった選手の獲得

⑥メジャー帰りの選手の獲得

この6つに関して、過去の事例も踏まえながら1つずつ説明していきたいと思います。

 

 

①ドラフト会議における新人選手獲得

まず初めにドラフト会議です。

コレはプロ野球の1年間の中でも最も大きくかつ重要なイベントの1つであり、野球ファンのみならず毎年多くの人々の注目を集めています。

今年のドラフト会議でも、甲子園を沸かせた星稜の奥川選手、甲子園出場はならなかったものの高校生史上最速の163kmをマークした大船渡の佐々木選手らの目玉選手が話題になりましたよね。f:id:tora_Achan:20191021164707j:image

このドラフト会議は先ほど挙げた6つの中で最も重要な方法であり、チーム作りの根幹をなすモノと言っても良いでしょう。

各球団の補強ポイント、チーム事情によって指名する選手の傾向は異なり、将来を見据えて高校生を多く指名するチーム、即戦力選手を重視するチーム、外野手を中心&投手を中心に指名するチームなど様々に分かれます。

基本的にはこのドラフト会議で指名した生え抜き選手を自前で育てて一人前の戦力に仕上げていくことがチーム作りの中心となります。

 

 

②FA権を行使した選手の獲得

次に、野球ファンのオフシーズンの大きな楽しみであるFA移籍です。

FA選手獲得に対しては歴史的に積極的に参戦する巨人やソフトバンク阪神といった球団がある一方で、広島や日本ハムのようにほとんど参加しない球団などチームによってかなり姿勢が分かれますよね。

しかしこのFA移籍に関しては、先ほど記述した丸佳浩や西武から楽天に移った浅村栄斗のような主力選手の移籍は、戦力に大きな変動をもたらします。

特に同一リーグ内での移籍の場合、自軍の戦力強化という要素に加えライバル球団の弱体化という面も非常に大きくなります。

過去にも日本ハムから巨人に移籍しチームを3連覇に導いた小笠原道大や、西武から中日に移籍しドラゴンズの黄金時代を牽引した和田一浩、その他にも村田修一内川聖一杉内俊哉稲葉篤紀など移籍先で大きく活躍し優勝の立役者となった選手がいます。

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ただ一方で、FA権を取得する時期には既に全盛期を過ぎていた、環境の変化に適応できなかった、年齢的にベテランにさしかかり怪我や衰えが見え始めたなどの理由で思うように活躍できなかった選手も多数いる、むしろそういった選手の方が遥かに多いのも事実です。

このFA選手の獲得はチームに大きなプラス効果をもたらす可能性がある一方で、全く年俸に見合う働きをしてくれずに終わってしまうリスクも抱えた方法であると言えるでしょう。

それゆえに、FA選手獲得においては獲得を検討している選手の力量や将来性などを慎重に見極める必要がありそうです。

最近ではこのFA移籍に付随して発生する人的補償による移籍でも、カープの一岡選手や赤松選手などの成功例が見られますね。

 

 

③トレード(金銭トレード含む)による選手獲得

3つ目に交換トレード、又は金銭トレードによる選手獲得というアプローチについてです。

NPBでは、MLBのようにチーム再建のため自軍主力選手と相手の若手プロスペクトを交換するような大型トレードは稀であり、近年では2012年オフに日本ハム-オリックス間で行われた糸井嘉男八木智哉木佐貫洋大引啓次赤田将吾のトレードが最大のトレードであり、強いて言えば2016年オフの太田泰示・公文克彦吉川光夫・石川慎吾のトレードもある程度大きなトレードでした。

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この2つの例はともに一定の成功を収めており、移籍先のチームで開花した選手もいますね。

しかし前述した通りこのような大型トレードは日本では比較的珍しく、大半のトレードはお互いのチームで燻っている選手同士を「環境が変われば開花するのでは…」といった期待を込めて、あるいは、レギュラー選手ではなくポジション的にダブついている選手同士をお互いの利害が一致して交換するパターンです。

日本ハムで目立った結果を残せずDeNAに金銭トレードで移籍しフル回転の働きを見せたエスコバー選手のような事例もありますが、ほとんどは移籍先でもパッとせずそのまま戦力外になってしまう…といったケースが多いように思われます。

とはいえ、少ないながらも環境を変えて成功する例がある限り行ってみる価値はあるというのが球界における見解と言えるでしょう。

 

 

④新外国人選手の獲得

第4に、海外から新しく外国人選手を獲得するという手法です。

このいわゆる「助っ人外国人」が活躍するか否かはチームの順位を大きく左右します。

活躍の度合いによって「神外人」「ネタ外人」などと呼ばれたりしますが、現在は勿論過去にも様々な個性的な外国人選手が来日しましたね。

昭和の時代のランディ・バース郭泰源に始まり、最近では王貞治氏のシーズン本塁打記録に並んだカブレラやローズ、2013年に60本塁打を放ちその記録を更新したバレンティン 、2010年にイチローの持つシーズン安打数記録を塗り替えたマートン、2017年に54セーブを挙げシーズン最多セーブ記録をつくったサファテ、NPB通算2000本安打を達成した現DeNA監督のラミレスなど、素晴らしい活躍をした選手をあげればキリがありませんが、いずれも助っ人であるにも関わらず長年にわたってプロ野球ファンに強烈なインパクトを残し続けました。f:id:tora_Achan:20191021182013j:image

逆に、全く期待通りの活躍を出来ず、それどころか素行不良でチームのムードを壊したり、「神のお告げ」で有名なかのグリーンウェルのように勝手に途中帰国したりするいわゆる「ダメ外人」の伝説も多数つくられてきました(笑)

ただ、やはり2014年に4人の外国人が全員タイトルを獲得する活躍で日本シリーズに進出した阪神のように、外国人選手がチームの躍進に大きく貢献したケースが多いですよね。

外国人の成否については、各球団の海外スカウトがしっかりと選手を調査し獲得を決定するのですが、選手の力量や実績だけではなくいかに日本の野球に適応できるか、さらには選手の性格や真面目さが大きな分かれ目になります。

よく、マイナーリーガーであるが日本で何としても成功したいと思ってやって来る「ハングリー精神旺盛」な外国人選手は活躍しやすいと言われますよね。

ただ、外国人選手が活躍するかどうかは、シーズンに入って実際にプレーしてみないと分からないところも多分にあるように思われます。

例えば昨年KBOから阪神に加入したロサリオなどは、開幕前ほとんどの解説者が活躍に太鼓判を押していたにも関わらず、いざシーズンが開幕すると期待を大きく裏切り8本塁打に終わる結末となりました。

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逆に先ほどのマートンなどは、来日当初はさほど大きな期待をかけられていなかったが好成績を残した助っ人の一人です。

いずれにしても、外国人選手の結果はチームの成績に大きく直結するといえます。

 

 

⑤戦力外、自由契約になった選手の獲得

5つめは、他球団から戦力外または自由契約扱いを受けた選手の獲得に関してです。

戦力外通告は基本的に成績不振の選手に対して行われるものですから、12球団合同トライアウトなど再チャレンジの場は設けられているもの、他球団の目に留まり拾われ、さらにそのチームで結果を残す選手はそれほど多くはありません。

ただ、過去には戦力外通告ののち見事に活躍した選手も存在します。

2011年に西武から戦力外通告を受けた石井義人選手は、トライアウトを経て巨人へ入団し、左の代打としての地位を確立し2012年のクライマックスシリーズではMVPにも輝きました。

その他2008年に中日から戦力外となった森岡良介選手も、トライアウトでヤクルトに拾われその後一軍に定着、選手会長も務めました。

成績不振ではなく契約がまとまらずやむを得ず自由契約となった例もあります。

2000本安打を達成した中村紀洋選手も2006年オフに契約交渉が合意に至らずオリックスからの退団が決定、その後育成枠で中日に入団し支配下に昇格、20本塁打を放ちチームの日本一に貢献しました。

最近ではオリックスから減額制限を超える提示を受け自由契約扱いとなって退団した坂口智隆選手や金子千尋選手がそれぞれ移籍先のヤクルト、日本ハムで活躍しているのは記憶に新しいところです。

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今オフに阪神から退団となった鳥谷敬の今後の動向にも注目ですね。

ただ、やはり戦力外通告を受けた選手は必ず何らかの理由がありその多くは成績不振であるため、戦力外となった選手を獲得してもその後活躍するケースは稀である以上、この方法に大きな比重を割くのは現実的方策とはいえないでしょう。

いわば「活躍したら儲け物」程度の認識を持っているチームが殆どだと思います。

 

 

⑥メジャー帰りの選手の獲得

最後に、NPBで活躍したのちMLBに挑戦し、その後再びNPB復帰を決意した選手の獲得です。

この手法は野茂英雄以来日本人選手が海外に挑戦するようになってから新しく登場しました。

イチロー選手や松井秀喜選手などメジャーでも一流の成績を残した選手は日本復帰せずにそのまま米国で現役を終えるので、多くの場合はメジャーリーグでは活躍出来なかった…、あるいは出場機会が得られなかった…といった選手が主となります。

それでも、メジャー挑戦前ほどの成績は残せなくとも一定の成果を出した選手は多くいます。

メジャー帰りの選手で最も成功を収めたといえるのは、2004年にメッツから日本ハムに入団した新庄剛志(SHINJO)でしょう。

移籍1年目で自身のキャリアハイの成績を残し、また派手なパフォーマンスで観客を魅了しましたよね。

他にも、千葉ロッテに入団し2010年にはチームの下克上日本一に貢献した井口資仁ソフトバンクに入団し最優秀中継ぎのタイトルなどを獲得した五十嵐亮太、移籍初年度に3割20本塁打を記録した城島健司などが活躍しました。

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一方、米国で思うような結果を残せず、名誉挽回とばかりにNPB復帰を果たすも、やはりかつての輝きを取り戻せなかった選手も多いです。

楽天に入団した岩村明憲、中日に復帰した川上憲伸らがその例ですね。

メジャー帰りの選手については、福留孝介のように日本球界に再び適応するのに長く時間がかかった選手もいます。

ゆえに初年度の成績で全て判断するのはナンセンスなのですが、日本時代のような成績を残した選手の例が非常に少ない以上、過度に期待をかけるのは禁物といったところでしょう。

むしろ、メジャー帰りということでどうしても年俸は高騰せざるを得ず、特にコストパフォーマンスの面では期待を裏切るケースが圧倒的に多いのも事実です。

 

ここまで戦力補強の6つの主な方法について説明してきましたが、このうちトレードと新外国人選手の獲得は、シーズン中にも一部行われますよね。

とはいえ、それらがシーズン中に行われるのは、多くの場合オフシーズンに行った補強が上手く機能しなかった、またはそもそも補強が不十分だった時に必要に迫られて行われるものであり、やはりオフシーズンの動きが最重要であることに変わりはないでしょう。

 

 

さて、ここからが本題です。(笑)

これまで述べてきたような補強手段がある上で、僕が個人的に思う阪神タイガースが取るべき方針について書いていきたいと思います。

 

まず大前提として、阪神は2005年を最後に14年間リーグ優勝を逃し続けています。

優勝争いをして2位につけたことは何度もありますが、最後の決め手にかけて優勝を掴み切れていないのが実情です。

つまり、ここ十数年の戦力の整備は必ずしも上手くいっていなかったと言わざるを得ない、という見方を念頭に置いて話したいと思います。

なぜ阪神が定期的にAクラスには入れても優勝できないのか…それは、中途半端な小手先の補強に頼ってチーム全体のバランスや将来を考えた編成が出来ていないところに1番の原因があるように思います。

要するに、上記の6つの方法のうち②〜⑥は、①のドラフトによる戦力補強を大前提としたものであり、②〜⑥の手段に頼るのは明らかに間違いだということです。

事実、例えば日本ハムはほとんどFA選手を獲得しないにも関わらず、ドラフトで獲得した生え抜き選手をしっかりとした育成プランの下一軍選手に育て上げ、それらの選手を中心としたチームで定期的にリーグ優勝しています。

昨年までリーグ3連覇を果たした広島も、田中、丸、菊池のセンターラインに加え主軸としての鈴木、松山ら自前で育てた選手がしっかりとチームの軸を形成した上で、外国人選手の活躍も相まって優勝出来たわけです。

それに比べると阪神は、ドラフトで獲得した自前の選手を思うように育成出来ず、結局我慢できずにFA戦士やメジャー帰りの選手に活路を求める悪い傾向が顕著に現れています。

2009年には狩野英輔がレギュラーに定着し、次世代の正捕手と期待されるも翌年にメジャーから城島健司を獲得、狩野は怪我もありながらも出場機会を奪われた形となりました。

2013年にはメジャーから西岡剛&福留孝介をW獲得、またもやセカンドで台頭しつつあった上本博紀や外野の伊藤、俊介ら若手の出番を奪う結果となりました。

城島、西岡、福留らはいずれも一定の活躍はしたのですが、全員年齢的にも下降線を辿る途上の選手であり、中長期的な視点で見ればチームの強化には繋がらなかったと思います。

最近でいえば糸井嘉男の獲得も僕にとっては疑問視してしまう出来事でした。

たしかに現状の阪神にとっては貴重な戦力ではあっても、既に成績が落ちてきているように長いスパンでの活躍は見込めない以上、疑問符を付けざるを得ないように感じました。

やはり、野手でいえば生え抜き選手を育成して8つのポジションのうち最低5つは埋めた上で、残りのどうしてもレギュラーを育てられなかったポジションに対してFAや外国人による戦力へのアプローチを試みていくべきだと思います。

その残りのポジションこそ、いわゆる「補強ポイント」というべき点なのです。

 

ただし、投手の編成については、市場に有力な投手が出ている限りそれほど制限を持たせず獲得に向かっても良いと考えます。

なぜなら、野手の場合はポジションの兼ね合いという問題が絡んできますが、投手に関しては例えば6人の先発ローテーションを埋めるのに際して、開幕前はともかくシーズンに入ると「候補が多すぎて余っている」という状況はほとんど考えられないと思うからです。

中継ぎの枠に対しても同様のことが言えます。

逆に、仮に「投手が余っている」くらいの状況を作れればほぼ確実に優勝できると思います。

「投手はいくらいても困らない」とはよく言いますが、コレはまさに真理だと思います。

その点で言えば、昨オフの阪神西勇輝、ガルシア の補強は非常に評価していいものだと思っています。

 

ただどちらにせよ、チーム編成はドラフトで獲った生え抜き選手の育成に主眼を置くべきであり、FAや外国人は足りないところを補う、文字通り「補強」の意味合いで利用するべきです。

そういう意味では、将来を見据え高校生を多く指名した今年の阪神のドラフトは、現状のチーム構成を鑑みれば極めて妥当であり、高く評価されるべきだと僕は考えます。

しかし特にこれまでの阪神は、ファンの圧力もあってか中途半端に目先の勝利にこだわり、少し悪ければその都度編成を歪にする補強を敢行し、昨年の金本監督の電撃解任のように監督もコロコロと変える悪しき伝統があるように感じます。

フロントがいかに戦力を整備できるかが勝敗の行方の大半を左右するという事実を無視して、スカウトや編成担当の人員は責任を問われず現場だけに非が押しつけられるのは本当に良くないと思います。

その結果が14年間優勝できていないという現実なので、今こそこれまでの姿勢を見直し、長期的な視野を持ってチーム作りに取り組んで欲しいと、切に思います。

 

以上が、今の僕が愛する阪神に対して思っている考えです。

非常に長くなりましたが、ありがとうございました。

次回は僕の大きな趣味の1つであるLEGOブロックの世界についてでも書きたいな〜と思ってます。

 

追記)松村沙友理さんが可愛いです、映画もめっちゃ良かったです!🤗

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