オフシーズン

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こんにちは、よんよんです。

近頃フォロワーの皆さんの中でブログを始める人が多いので、僕もその流れに乗っかってみようと筆をとった次第であります。

稚拙な文章で内容もたいしたものではありませんが1分間だけでも読んで頂ければ幸いです(笑)

さて、2019年のプロ野球もレギュラーシーズンの全日程を終了し、クライマックスシリーズを経て日本シリーズに突入、早いもので今シーズンももうすぐ終わりを迎えようとしています。

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僕がプロ野球、中でも特に地元球団である阪神タイガースの大ファンであることは皆さんも既にご存知かと思いますが、今回はそのプロ野球の「オフシーズン」について書いていきたいと思います。

なぜ敢えて一般的に注目されがちなシーズン中についてではなくオフシーズンについて書こうと思ったかというと、チームの行方を占う上ではオフシーズンの動向こそシーズン中の戦略以上に重要である、言い換えれば、各チームのオフシーズンの過ごし方がほぼそのチームの順位を決定すると言っても過言ではないと思うからです。

かつて阪神をリーグ優勝に導いた岡田彰布氏も、自身の著書「そら、そうよ」の中で、『開幕前に勝敗は決している――。プロ野球チームの強弱とは、すなわちフロントと現場という「組織」による「準備力」の有無にある』と述べています。

例えば、今シーズンのセ・リーグでは前年優勝の広島から昨季MVPの丸佳浩をFAで獲得した巨人がリーグ優勝し、丸を引き抜かれた広島は4位に転落しました。

勿論この順位変動の要因はこの他にもあるのですが、リーグMVPの移籍が両チーム、ひいてはリーグ全体の戦力構成に大きな変化をもたらした事実は疑いようがないでしょう。

オフシーズンに戦力が変動する要因としては、選手の加入or流出、春季&秋季キャンプ、自主トレなどによる各選手の技術・体力の向上、監督やコーチなどの変更など様々なモノがありますが、今回は主に「戦力補強」の観点から各球団がオフの間にどのような動きをするのかを踏まえて、僕の贔屓球団である阪神タイガースが今後どのようにチームを編成していけば良いか、老婆心ながら僕なりに考えている提言を記していきたいと思います(笑)

 

まず、オフシーズンの戦力補強の方法は大きく6つに分けられると思います。

①ドラフト会議における新人選手獲得

②FA権を行使した選手の獲得

③トレード(金銭トレード含む)による選手獲得

④新外国人選手の獲得

⑤戦力外、自由契約になった選手の獲得

⑥メジャー帰りの選手の獲得

この6つに関して、過去の事例も踏まえながら1つずつ説明していきたいと思います。

 

 

①ドラフト会議における新人選手獲得

まず初めにドラフト会議です。

コレはプロ野球の1年間の中でも最も大きくかつ重要なイベントの1つであり、野球ファンのみならず毎年多くの人々の注目を集めています。

今年のドラフト会議でも、甲子園を沸かせた星稜の奥川選手、甲子園出場はならなかったものの高校生史上最速の163kmをマークした大船渡の佐々木選手らの目玉選手が話題になりましたよね。f:id:tora_Achan:20191021164707j:image

このドラフト会議は先ほど挙げた6つの中で最も重要な方法であり、チーム作りの根幹をなすモノと言っても良いでしょう。

各球団の補強ポイント、チーム事情によって指名する選手の傾向は異なり、将来を見据えて高校生を多く指名するチーム、即戦力選手を重視するチーム、外野手を中心&投手を中心に指名するチームなど様々に分かれます。

基本的にはこのドラフト会議で指名した生え抜き選手を自前で育てて一人前の戦力に仕上げていくことがチーム作りの中心となります。

 

 

②FA権を行使した選手の獲得

次に、野球ファンのオフシーズンの大きな楽しみであるFA移籍です。

FA選手獲得に対しては歴史的に積極的に参戦する巨人やソフトバンク阪神といった球団がある一方で、広島や日本ハムのようにほとんど参加しない球団などチームによってかなり姿勢が分かれますよね。

しかしこのFA移籍に関しては、先ほど記述した丸佳浩や西武から楽天に移った浅村栄斗のような主力選手の移籍は、戦力に大きな変動をもたらします。

特に同一リーグ内での移籍の場合、自軍の戦力強化という要素に加えライバル球団の弱体化という面も非常に大きくなります。

過去にも日本ハムから巨人に移籍しチームを3連覇に導いた小笠原道大や、西武から中日に移籍しドラゴンズの黄金時代を牽引した和田一浩、その他にも村田修一内川聖一杉内俊哉稲葉篤紀など移籍先で大きく活躍し優勝の立役者となった選手がいます。

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ただ一方で、FA権を取得する時期には既に全盛期を過ぎていた、環境の変化に適応できなかった、年齢的にベテランにさしかかり怪我や衰えが見え始めたなどの理由で思うように活躍できなかった選手も多数いる、むしろそういった選手の方が遥かに多いのも事実です。

このFA選手の獲得はチームに大きなプラス効果をもたらす可能性がある一方で、全く年俸に見合う働きをしてくれずに終わってしまうリスクも抱えた方法であると言えるでしょう。

それゆえに、FA選手獲得においては獲得を検討している選手の力量や将来性などを慎重に見極める必要がありそうです。

最近ではこのFA移籍に付随して発生する人的補償による移籍でも、カープの一岡選手や赤松選手などの成功例が見られますね。

 

 

③トレード(金銭トレード含む)による選手獲得

3つ目に交換トレード、又は金銭トレードによる選手獲得というアプローチについてです。

NPBでは、MLBのようにチーム再建のため自軍主力選手と相手の若手プロスペクトを交換するような大型トレードは稀であり、近年では2012年オフに日本ハム-オリックス間で行われた糸井嘉男八木智哉木佐貫洋大引啓次赤田将吾のトレードが最大のトレードであり、強いて言えば2016年オフの太田泰示・公文克彦吉川光夫・石川慎吾のトレードもある程度大きなトレードでした。

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この2つの例はともに一定の成功を収めており、移籍先のチームで開花した選手もいますね。

しかし前述した通りこのような大型トレードは日本では比較的珍しく、大半のトレードはお互いのチームで燻っている選手同士を「環境が変われば開花するのでは…」といった期待を込めて、あるいは、レギュラー選手ではなくポジション的にダブついている選手同士をお互いの利害が一致して交換するパターンです。

日本ハムで目立った結果を残せずDeNAに金銭トレードで移籍しフル回転の働きを見せたエスコバー選手のような事例もありますが、ほとんどは移籍先でもパッとせずそのまま戦力外になってしまう…といったケースが多いように思われます。

とはいえ、少ないながらも環境を変えて成功する例がある限り行ってみる価値はあるというのが球界における見解と言えるでしょう。

 

 

④新外国人選手の獲得

第4に、海外から新しく外国人選手を獲得するという手法です。

このいわゆる「助っ人外国人」が活躍するか否かはチームの順位を大きく左右します。

活躍の度合いによって「神外人」「ネタ外人」などと呼ばれたりしますが、現在は勿論過去にも様々な個性的な外国人選手が来日しましたね。

昭和の時代のランディ・バース郭泰源に始まり、最近では王貞治氏のシーズン本塁打記録に並んだカブレラやローズ、2013年に60本塁打を放ちその記録を更新したバレンティン 、2010年にイチローの持つシーズン安打数記録を塗り替えたマートン、2017年に54セーブを挙げシーズン最多セーブ記録をつくったサファテ、NPB通算2000本安打を達成した現DeNA監督のラミレスなど、素晴らしい活躍をした選手をあげればキリがありませんが、いずれも助っ人であるにも関わらず長年にわたってプロ野球ファンに強烈なインパクトを残し続けました。f:id:tora_Achan:20191021182013j:image

逆に、全く期待通りの活躍を出来ず、それどころか素行不良でチームのムードを壊したり、「神のお告げ」で有名なかのグリーンウェルのように勝手に途中帰国したりするいわゆる「ダメ外人」の伝説も多数つくられてきました(笑)

ただ、やはり2014年に4人の外国人が全員タイトルを獲得する活躍で日本シリーズに進出した阪神のように、外国人選手がチームの躍進に大きく貢献したケースが多いですよね。

外国人の成否については、各球団の海外スカウトがしっかりと選手を調査し獲得を決定するのですが、選手の力量や実績だけではなくいかに日本の野球に適応できるか、さらには選手の性格や真面目さが大きな分かれ目になります。

よく、マイナーリーガーであるが日本で何としても成功したいと思ってやって来る「ハングリー精神旺盛」な外国人選手は活躍しやすいと言われますよね。

ただ、外国人選手が活躍するかどうかは、シーズンに入って実際にプレーしてみないと分からないところも多分にあるように思われます。

例えば昨年KBOから阪神に加入したロサリオなどは、開幕前ほとんどの解説者が活躍に太鼓判を押していたにも関わらず、いざシーズンが開幕すると期待を大きく裏切り8本塁打に終わる結末となりました。

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逆に先ほどのマートンなどは、来日当初はさほど大きな期待をかけられていなかったが好成績を残した助っ人の一人です。

いずれにしても、外国人選手の結果はチームの成績に大きく直結するといえます。

 

 

⑤戦力外、自由契約になった選手の獲得

5つめは、他球団から戦力外または自由契約扱いを受けた選手の獲得に関してです。

戦力外通告は基本的に成績不振の選手に対して行われるものですから、12球団合同トライアウトなど再チャレンジの場は設けられているもの、他球団の目に留まり拾われ、さらにそのチームで結果を残す選手はそれほど多くはありません。

ただ、過去には戦力外通告ののち見事に活躍した選手も存在します。

2011年に西武から戦力外通告を受けた石井義人選手は、トライアウトを経て巨人へ入団し、左の代打としての地位を確立し2012年のクライマックスシリーズではMVPにも輝きました。

その他2008年に中日から戦力外となった森岡良介選手も、トライアウトでヤクルトに拾われその後一軍に定着、選手会長も務めました。

成績不振ではなく契約がまとまらずやむを得ず自由契約となった例もあります。

2000本安打を達成した中村紀洋選手も2006年オフに契約交渉が合意に至らずオリックスからの退団が決定、その後育成枠で中日に入団し支配下に昇格、20本塁打を放ちチームの日本一に貢献しました。

最近ではオリックスから減額制限を超える提示を受け自由契約扱いとなって退団した坂口智隆選手や金子千尋選手がそれぞれ移籍先のヤクルト、日本ハムで活躍しているのは記憶に新しいところです。

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今オフに阪神から退団となった鳥谷敬の今後の動向にも注目ですね。

ただ、やはり戦力外通告を受けた選手は必ず何らかの理由がありその多くは成績不振であるため、戦力外となった選手を獲得してもその後活躍するケースは稀である以上、この方法に大きな比重を割くのは現実的方策とはいえないでしょう。

いわば「活躍したら儲け物」程度の認識を持っているチームが殆どだと思います。

 

 

⑥メジャー帰りの選手の獲得

最後に、NPBで活躍したのちMLBに挑戦し、その後再びNPB復帰を決意した選手の獲得です。

この手法は野茂英雄以来日本人選手が海外に挑戦するようになってから新しく登場しました。

イチロー選手や松井秀喜選手などメジャーでも一流の成績を残した選手は日本復帰せずにそのまま米国で現役を終えるので、多くの場合はメジャーリーグでは活躍出来なかった…、あるいは出場機会が得られなかった…といった選手が主となります。

それでも、メジャー挑戦前ほどの成績は残せなくとも一定の成果を出した選手は多くいます。

メジャー帰りの選手で最も成功を収めたといえるのは、2004年にメッツから日本ハムに入団した新庄剛志(SHINJO)でしょう。

移籍1年目で自身のキャリアハイの成績を残し、また派手なパフォーマンスで観客を魅了しましたよね。

他にも、千葉ロッテに入団し2010年にはチームの下克上日本一に貢献した井口資仁ソフトバンクに入団し最優秀中継ぎのタイトルなどを獲得した五十嵐亮太、移籍初年度に3割20本塁打を記録した城島健司などが活躍しました。

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一方、米国で思うような結果を残せず、名誉挽回とばかりにNPB復帰を果たすも、やはりかつての輝きを取り戻せなかった選手も多いです。

楽天に入団した岩村明憲、中日に復帰した川上憲伸らがその例ですね。

メジャー帰りの選手については、福留孝介のように日本球界に再び適応するのに長く時間がかかった選手もいます。

ゆえに初年度の成績で全て判断するのはナンセンスなのですが、日本時代のような成績を残した選手の例が非常に少ない以上、過度に期待をかけるのは禁物といったところでしょう。

むしろ、メジャー帰りということでどうしても年俸は高騰せざるを得ず、特にコストパフォーマンスの面では期待を裏切るケースが圧倒的に多いのも事実です。

 

ここまで戦力補強の6つの主な方法について説明してきましたが、このうちトレードと新外国人選手の獲得は、シーズン中にも一部行われますよね。

とはいえ、それらがシーズン中に行われるのは、多くの場合オフシーズンに行った補強が上手く機能しなかった、またはそもそも補強が不十分だった時に必要に迫られて行われるものであり、やはりオフシーズンの動きが最重要であることに変わりはないでしょう。

 

 

さて、ここからが本題です。(笑)

これまで述べてきたような補強手段がある上で、僕が個人的に思う阪神タイガースが取るべき方針について書いていきたいと思います。

 

まず大前提として、阪神は2005年を最後に14年間リーグ優勝を逃し続けています。

優勝争いをして2位につけたことは何度もありますが、最後の決め手にかけて優勝を掴み切れていないのが実情です。

つまり、ここ十数年の戦力の整備は必ずしも上手くいっていなかったと言わざるを得ない、という見方を念頭に置いて話したいと思います。

なぜ阪神が定期的にAクラスには入れても優勝できないのか…それは、中途半端な小手先の補強に頼ってチーム全体のバランスや将来を考えた編成が出来ていないところに1番の原因があるように思います。

要するに、上記の6つの方法のうち②〜⑥は、①のドラフトによる戦力補強を大前提としたものであり、②〜⑥の手段に頼るのは明らかに間違いだということです。

事実、例えば日本ハムはほとんどFA選手を獲得しないにも関わらず、ドラフトで獲得した生え抜き選手をしっかりとした育成プランの下一軍選手に育て上げ、それらの選手を中心としたチームで定期的にリーグ優勝しています。

昨年までリーグ3連覇を果たした広島も、田中、丸、菊池のセンターラインに加え主軸としての鈴木、松山ら自前で育てた選手がしっかりとチームの軸を形成した上で、外国人選手の活躍も相まって優勝出来たわけです。

それに比べると阪神は、ドラフトで獲得した自前の選手を思うように育成出来ず、結局我慢できずにFA戦士やメジャー帰りの選手に活路を求める悪い傾向が顕著に現れています。

2009年には狩野英輔がレギュラーに定着し、次世代の正捕手と期待されるも翌年にメジャーから城島健司を獲得、狩野は怪我もありながらも出場機会を奪われた形となりました。

2013年にはメジャーから西岡剛&福留孝介をW獲得、またもやセカンドで台頭しつつあった上本博紀や外野の伊藤、俊介ら若手の出番を奪う結果となりました。

城島、西岡、福留らはいずれも一定の活躍はしたのですが、全員年齢的にも下降線を辿る途上の選手であり、中長期的な視点で見ればチームの強化には繋がらなかったと思います。

最近でいえば糸井嘉男の獲得も僕にとっては疑問視してしまう出来事でした。

たしかに現状の阪神にとっては貴重な戦力ではあっても、既に成績が落ちてきているように長いスパンでの活躍は見込めない以上、疑問符を付けざるを得ないように感じました。

やはり、野手でいえば生え抜き選手を育成して8つのポジションのうち最低5つは埋めた上で、残りのどうしてもレギュラーを育てられなかったポジションに対してFAや外国人による戦力へのアプローチを試みていくべきだと思います。

その残りのポジションこそ、いわゆる「補強ポイント」というべき点なのです。

 

ただし、投手の編成については、市場に有力な投手が出ている限りそれほど制限を持たせず獲得に向かっても良いと考えます。

なぜなら、野手の場合はポジションの兼ね合いという問題が絡んできますが、投手に関しては例えば6人の先発ローテーションを埋めるのに際して、開幕前はともかくシーズンに入ると「候補が多すぎて余っている」という状況はほとんど考えられないと思うからです。

中継ぎの枠に対しても同様のことが言えます。

逆に、仮に「投手が余っている」くらいの状況を作れればほぼ確実に優勝できると思います。

「投手はいくらいても困らない」とはよく言いますが、コレはまさに真理だと思います。

その点で言えば、昨オフの阪神西勇輝、ガルシア の補強は非常に評価していいものだと思っています。

 

ただどちらにせよ、チーム編成はドラフトで獲った生え抜き選手の育成に主眼を置くべきであり、FAや外国人は足りないところを補う、文字通り「補強」の意味合いで利用するべきです。

そういう意味では、将来を見据え高校生を多く指名した今年の阪神のドラフトは、現状のチーム構成を鑑みれば極めて妥当であり、高く評価されるべきだと僕は考えます。

しかし特にこれまでの阪神は、ファンの圧力もあってか中途半端に目先の勝利にこだわり、少し悪ければその都度編成を歪にする補強を敢行し、昨年の金本監督の電撃解任のように監督もコロコロと変える悪しき伝統があるように感じます。

フロントがいかに戦力を整備できるかが勝敗の行方の大半を左右するという事実を無視して、スカウトや編成担当の人員は責任を問われず現場だけに非が押しつけられるのは本当に良くないと思います。

その結果が14年間優勝できていないという現実なので、今こそこれまでの姿勢を見直し、長期的な視野を持ってチーム作りに取り組んで欲しいと、切に思います。

 

以上が、今の僕が愛する阪神に対して思っている考えです。

非常に長くなりましたが、ありがとうございました。

次回は僕の大きな趣味の1つであるLEGOブロックの世界についてでも書きたいな〜と思ってます。

 

追記)松村沙友理さんが可愛いです、映画もめっちゃ良かったです!🤗

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